紀要第19号

LEC会計大学院紀要第19号(2022年2月25日発行)

小山登先生追悼特集

小山登先生が2021年2月、逝去されました。
本学が税理士試験税法2科目免除申請を見据え修士論文指導を開始した2010年、小山登先生に主査の1人として本学においでいただきました。まだまだ指導体制が確立できていなかった当時、許される時間の全てを使って一人一人の学生と向き合い、議論し、熱心に指導される先生のお姿がありました。それは先生の最後の指導となる2020年においても全く変わることなく、常に学生に真摯に寄り添い、励まし、どんな時でも温かく導いてくださる先生でした。
先生ご自身も税理士でいらっしゃったことから、一人でも多くの学生に税理士として活躍してほしいという熱い気持ちを誰よりもお持ちで、在学中に税理士試験を受験する学生のために、その時々に太宰府天満宮や北野天満宮、湯島天神等に合格祈願をされ、願いのこもった学業鉛筆を学生に渡し激励されておられました。そんな小山先生の深いお気持ちに後押しされ、何人もの学生が税理士試験科目合格を果たしました。
修了生の研究認定や学生の試験合格の朗報を受け取ると、ご自分のこと以上に喜ばれる小山先生の笑顔が今でも忘れられません。その温かなお人柄に接する者は皆感銘を受け、たちまちファンになってしまうのでした。
この度小山登先生追悼号を纏めるにあたり、本学教員の他、先生から直接指導を受けたゼミ生からも追悼文が寄せられました。
在りし日の先生のお姿を偲び、深く哀悼の意を表しますとともにご冥福を心よりお祈り申し上げます。

小山登先生ご経歴および
LEC会計大学院における事績

追悼文・回想録

小山登先生の思い出 山本 宣明
小山先生と思い出のお茶 遠藤 啓之
小山先生 藤澤 慶已
小山登先生を偲んで 篠崎 仁
小山先生の訃報に接し 山本 英生
小山登先生回想録 山本 誉

論文

コーポレートガバナンスと財務会計 ―政策投資株式を中心に― 濱本 道正
権威主義体制下における選挙の短期・長期効果の再検討
―Knutsen, Nygard, and Wig (2017)の修正と分析を通じて―
門屋 寿
日本の議会質問
―国際比較の視点から―
五ノ井 健

研究ノート

Tableau によるキャッシュフロー計算書の視覚化 横井 隆志

FD報告

「マネジメント・シミュレーションⅡ」の実施概要と今後 山本 宣明
小林 義之
横井 隆志
財務分析におけるアカデミック・ライティングの活用
―「指標の推移と解釈」の書き方を通じて―
森村 将平

誌上講義

租税法研究指導[プレ序論クラス]第1回全体講義
―「論文を書く」とはどういうことか?― 
劉 昊

随筆

ワインの作法 林 總