LEC会計大学院について
学長
反町 雄彦
2022年5月
LEC会計大学院は、専門職大学院として2005年4月に創立されました。
過去17年の歴史を振り返ると、公認会計士の養成を中心とした第一期、修士論文による科目免除をカリキュラムに取り入れて税理士養成に舵を切った第二期、そして、論文指導の体制が整備されて多くの修了生・税理士登録者を輩出するようになった第三期、という三つのステージに分けることができます。
現在では、本学以外の多くの会計大学院が修士論文の指導に力を入れており、本学は時代を先取りしてきたものと自負しております。
2020年以降、新型コロナウイルス感染拡大によって大学院の運営も大きく変わりました。
本学では、学生の9割以上が働く社会人であり、平日夜間と土日のみ授業を行っています。
コロナ前から、欠席者向けに講義は収録してDVDの貸し出しを行ったり、講義教材をペーパーレス化(クラウドで提供)したり、修士論文については学生の論文草稿をクラウド上に事前提出してもらったり、と忙しい社会人が授業を受けやすい体制を整えていました。
コロナ後は、全ての授業・論文指導をオンラインにて実施しました。
一方的な講義ではなく、学生同士、教授と学生間の双方向性を確保した講義を行うことで、学生アンケートでは高い満足度で支持いただいています。
会計・税務の実務においてもオンライン会議やテレワークが普及しています。
大学院において、高度な知識をオンライン授業で学び、修士論文の執筆において指導教員からの指摘・修正もオンライン上で双方向にてやりとりする経験は、その後の実務においても必ず役立つものと確信しています。
税理士試験一部科目免除を想定した修士論文指導は2010年度よりスタートしましたが、すでに免除認定者が300名近くとなりました(2022年3月末現在で累計289名)。
さらに、税理士登録を果たした修了生も210名を超えました。
税理士登録者の多くは事務所の代表及びその後継者となっており、修了生同士の緊密なネットワークは、実務の上でも大きな武器・糧となっています。
21世紀の時代文脈を先取りした本会計大学院を、自らの挑戦の場として選択された皆さんが、栄えある人材となり、意義ある人生を開拓されんことを、切に祈念いたします。