大学院での学びは、日々の業務に劇的な変化をもたらしました。私はメーカーで管理会計や原価計算に携わっていますが、FP&Aの講義を通じて「経営層が意思決定のために真に求めている情報は何か」という視点を強く意識するようになりました。実務に直結する「生きた知識」を得られたことが最大の収穫です。
また、オンラインでありながら、年齢や職業の異なる仲間や先輩方との繋がりを得られたことは大きな財産です。共に悩み、切磋琢磨し合えるコミュニティがあるからこそ、孤独になりがちな研究活動も高いモチベーションで取り組むことができました。
仕事と育児を並行する身にとって、本学のオンライン体制は唯一無二の選択肢でした。特に平日の講義が19:30開始である点は決定的です。地元の大学院は18:00開始が多く、業務時間を大幅に削らなければ通学は不可能でしたが、本学では仕事のスケジュールを大きく崩すことなく、在学中に次男が誕生するという多忙な時期も学びを継続できました。場所と時間に縛られない環境こそが、挑戦を支えてくれました。
特に「相続税法」が印象に残っています。単なる理論の習得に留まらず、実家の土地の譲受において「相続時精算課税制度」の活用を具体的に検討するなど、自身のライフイベントと学問がリンクする面白さを実感しました。
論文執筆の佳境で病気に見舞われ、入院を余儀なくされるという大きな試練もありました。一時は断念も頭をよぎりましたが、指導教授の手厚いフォローとオンラインでの柔軟な指導体制のおかげで、無事に書き上げることができました。困難な状況下でも伴走し、導いてくださる先生方の存在は、何物にも代えがたい支えとなりました。
今後は、実務で培った知見に大学院での研究成果を加え、より高度な経営支援ができる人材を目指します。特に、AIをはじめとするテクノロジーを活用した製造原価の最適化など、会計のデジタルシフトを加速させることで、現場の課題解決に具体的に貢献し、社内の意思決定の質を一段引き上げていきたいと考えています。
「仕事や家庭があるから、今は難しいのではないか」と迷われている方も多いと思います。私自身も、仕事、育児、そして予期せぬ体調不良など、決して平坦な道のりではありませんでした。しかし、本学のオンライン環境と手厚いサポート、そして志を同じくする仲間の存在が、そのハードルを驚くほど下げてくれました。
迷っている時間はもったいないです。ここで得られる論理的な思考力や人との繋がりは、この先の長いキャリアにおいて、どんな状況でも自分を支えてくれる「武器」になります。一歩踏み出すことで、実務の景色も、自分自身の可能性も、必ず大きく広がります。皆さんの挑戦を心から応援しています。