税理士試験の「簿記論」「財務諸表論」「所得税法」取得後、あと2科目というところで夫の海外赴任が決まり、子ども3人と帯同することにしました。最初は海外から税理士試験を受けようとも考えましたが、帰国時子供をどうするかという問題と、何より一発勝負の試験のため、理論暗記や体調管理の面でも不安でした。そんな中LEC会計大学院の存在を知り、入学前の個別ガイダンスを受けました。ガイダンスでは不安に思っている点を質問し、親身に答えてもらい、子育てをしながら、かつ海外からでも大学院を卒業できるのだとわかりました。大学院の授業はすべてオンラインで完結し、テストやレポートもすべてオンライン提出。そして、論文に必要な資料もほぼオンラインで入手でき、LECの図書館もサポートしてくれます。海外に居住し、日本に気軽に帰ることができない環境ではありますが、オンラインが徹底しているおかげで勉強を続けることができています。
コロナ禍であったこともありますが、税理士試験はどれだけ勉強しても当日の体調や家族の状況しだいでは受験できない可能性がある不安がありました。大学院は自分が頑張れば基本的に単位修得、修士論文完成が可能なため、自分の努力が無駄になってしまうのではという不安から解放されました。大学院の授業は入学前に思っていたより大変でした。まず、時間割通りに実施される授業にはその時間に必ず出席しなければなりません。受験勉強の時は通信教材で自由な時間に勉強していたので、平日の夜や土日の時間の確保に苦労しました。子どもの行事などでやむなく欠席するときは、後日授業の動画がアップロードされるので、次の授業までには復習するようにしています。また、受験勉強では理論暗記や計算パターンをマスターすることが重要でしたが、大学院の授業ではその立法趣旨、成立の背景、学説、具体的な判例を理解する必要があり、なぜそのような実務になっているのかを考えさせられることが多いです。また、大学院では受験勉強では出会うことのなかった経済、経営、会計のプロや弁護士などの先生から講義を受けることができ、税知識だけでなく、実務を行う上で、お客様の経営のパートナーとしての役割につながるような授業が豊富にあります。
大学では卒業論文が課されなかったこともあり、入学前は初めて挑む修士論文に不安がありました。今、あと1年を残すところですが不安は吹き飛んでいます。なぜなら、LECの修士論文指導は本当に手取り足取り教えてくれるからです。まず、スタート時には「ライティング」「修士論文の書き方」について授業として丁寧に講義されます。その後指導に入りますが、税法の専門家の教員、ライティングの専門家の教員が毎回、添削や指導を行ってくれます。税法論文は難しいですが、税法の先生は判例や学説に精通しており、質の高い論文に導いてくれます。毎週提出日がありその日までに進めるのは大変ではありますが、最終提出に向けて細かい目標も設定されているため、きちんとその通り進めていけば最後まで達成できるようになっています。
今までは子どもが小さかったため、証券会社で働いていた経験を生かして在宅で金融ライターをしていました。今は海外で中国語と英語を勉強しています。帰国後はまず税理士事務所に就職し、税理士としての実務経験を積み、さらに金融知識と語学力、そしてLECで学んだ経営に関する幅広い知識を使ってお客様のお役に立てればと思っています。
税理士試験に比べたら大学院で税理士試験科目免除をとるほうが簡単、と考える方もいるかもしれませんが、大学院での勉強は予想よりも大変です。授業時間の確保やレポート提出、期末テスト対策も必要です。ですが、税理士試験は当日の体調や家族の状況、問題の出題内容によって不運にも不合格となってしまう可能性がある一方で、大学院は頑張れば必ず報われます。仕事等との両立は非常に厳しくもあり、家族の理解も必要となりますが、2年という期限付きであることから会社や家族の理解も得やすいのではないでしょうか。LECは通学の時間もかからず、効率的に免除申請に相応しい修士論文を完成でき、更にはオンラインだからこそ素晴らしい先生の授業を受けられるのも大きな魅力です。