私は現在57歳です。55歳の時、同業の社長が大学院で科目免除を受け65歳で税理士になったのを知り、また自身の仕事で事業承継やM&A関連業務が多くなったのをきっかけに、自分自身22歳の時で止まっていた税理士への想いが再燃、いくつかの大学院の中からLEC会計大学院を選び入学いたしました。選んだポイントは、単に税法だけでなく会計にも重きを置いたカリキュラム編成、完全オンライン授業のノウハウ、そして多くの実務家を社会に送り出している実績でした。
私は最近でこそコンサルティング業務に従事していますが、22歳の時からシステム開発、講師、新規事業企画、フリーライターなど、税務の世界とは違う畑での社会人生活を長く送ってきました。当大学院に合格できたはいいものの、授業についていけないのではないか、そんな心配をずっと心に抱えて4月を迎えました。しかし当大学院では、練りに練られたカリキュラム、素晴らしい先生方による学問・実務両方からのアプローチを行う授業・・・気が付けば自然に引き込まれていました。特に税理士試験の勉強ではまず行わない判例や先行研究をシャワーを浴びるがごとく読み込んだ経験、これは貴重でした。論理的な考え方、アプローチ方法など、実務でも大いに役立っています。
論文など書いたことのない私ですが、修士論文に挑戦できています。これは当大学院の修士論文指導の賜物と言えるでしょう。2年間を4つのフェーズに分け、それぞれにマイルストーンが設定されていますので、自分自身の進捗がいつでもわかります。また、毎週木曜日朝の論文提出を繰り返すことで自然に進んでいきます。途中仕事や行事その他で論文が進まないことも多々ありますが、主査・副査の先生方から叱咤されることはなく、むしろ激励されます。時には厳しい指摘を受けることもありますが、修士論文を書いていると思えば当然のことだと思います。授業以外にもオフィスアワーという先生方に自由に相談できる時間もあり、また先生方から適宜メールをいただけてとてもありがたい時間を設定いただいています。対面より中身の濃いオンライン授業を受けていると感じます。
必修の科目、選択制の科目、様々な科目が用意されていますが、どの授業も非常に勉強になりました。特に当大学院は、法律系科目はもちろんのこと、会計系授業にも非常に力を入れています。古い会計制度で止まっていた私にはとても刺激的な授業でした。その中でも興味深い授業といえば、仕事に直結している科目、「ファイナンス論」「税法会計」「租税法事例研究」です。「ファイナンス論」「税法会計」は私の今の仕事(事業承継・M&Aコンサルティング)に即役立ちました。また「租税法事例研究」は、履修している学生と先生とのディスカッションに多くの時間が割かれ、様々な事例をまるで当事者のような気持ちで授業を受けることが出来ました。
年に2回、先生方と学生が集まっての懇親会が開かれます。これは素晴らしいイベントです。いつもオンラインで顔だけわかっている方々と対面できる、横のつながりができる楽しさ、先生方と授業やその他どんなことでも話せる機会が得られる楽しさ、学年が違う皆さんと知り合える縦のつながりのできる楽しさ、つい二次会三次会と・・。入学したばかりの方々は「馴染めないかな・・・」という心配があるかもしれませんが、そんな心配は全く無用です。懇親会で知り合った方々と日々情報交換をしたり別の日程で食事に行ったり、多くのきっかけを得られる機会です。ぜひ参加を検討してみてください。
大学院で素晴らしいカリキュラムを編成し、優秀な先生方から洗練された学術・実務両面からの授業が受けられるのが当大学院の特長です。しかし、「修士論文を書く」という行為はそう簡単なものではありません。時には全く進まず、袋小路に追い詰められたり、投げ出したくなることもあります。そんな時に同じ目標を持った仲間がいる、というのはとてもありがたいです。自分自身だけでは見えないことを教えてくれたり、逆に教えたり。論文の進捗状況を交換しあったりしながら進めることができています。きっと税理士になることができたのちもずっと付き合っていける仲間になれる、そう思います。
税理士資格を得てからも現時点では独立などは考えていません。まずは今のメイン業務である事業承継・M&Aの分野でプロフェッショナルになれるよう、税理士資格を活かしながら日々研鑽を続けていきたいと思っています。税理士としてのアドバイスというものはお客様に対する言葉の重みが違っていきます。税理士、と胸を張ってお客様と同じ目線で向き合えるよう、同時に人間的な部分も磨いていけたらと思います。
この文章に目を通されている方々には、税理士試験の科目合格をされている方、科目を持っていない方、会計業界に身を置いている方、まったく違う業界に所属されている方、海外にいらっしゃる方など様々だと思います。私は科目合格こそしていましたが、長く会計業界とは無縁の世界にいました。最初は不安な気持ちばかり先行していましたが、当大学院を信頼し、先生方の指導に従い日々過ごしてきた結果、今修士論文と向き合う日々を過ごせるところまで進むことができました。完全オンライン授業、きめ細やかな論文指導、修士論文だけでない豊富な選択授業、経験豊かな先生方による指導、どれをとっても私にはベストな選択でした。皆様も大学院選びに悩んでいるかもしれません。でもここには素晴らしい環境がそろっています。ぜひLEC会計大学院を選ばれ、素晴らしい環境の中で学ばれることをお勧めいたします。