修了生の声
増田友幸さん

プロフィール

増田友幸さん
  • 税理士・日本CFO 協会ジェネラルCFO
  • 増田友幸税理士事務所所長

税理士までの道のり

  • 1987年4月 大学卒業後、(株)横浜銀行入行 横須賀支店〜本店営業部〜平塚支店〜丸の内支店〜金沢支店
  • 2001年1月 産業基盤整備基金 経理部出向
  • 2003年4月 横浜銀行帰任 新百合ヶ丘支店〜登戸支店〜川崎支店
  • 2004年12月 税理士試験財務諸表論 合格
  • 2009年12月 税理士試験法人税法 合格
  • 2010年8月 (社)横浜みなとみらい21出向
  • 2012年12月 税理士試験簿記論 合格
  • 2013年4月 LEC会計大学院入学
  • 2013年8月 横浜銀行帰任 営業統括部〜ブロック支援部
  • 2015年3月 LEC会計大学院修了
  • 2015年5月 税理士試験税法2科目免除認定
  • 2016年7月 税理士登録、横浜銀行退職
  • 2016年8月 増田友幸税理士事務所開業

継続は力なり 諦めずに続けてきて良かった

税理士という資格を意識したのは40歳くらいの時でした。勤務しながらだったので、受験対策は通信講座を利用しました。ビギナーズラックだったのか、初年度で財務諸表論に合格したんですよね。そこで受からなければすぐに諦めたかもしれませんが、そこから長い時間かかってようやく資格を手にしました。税理士として独立するんだ、という話は早い段階で家族に話していましたので、その点は納得してもらっていました。いずれにしても3科目に合格するまでは毎年税理士試験の受験は続けていました。横浜銀行は1年に1回1週間休みがもらえるのですが、受験を始めた時から、8月の税理士試験受験日に合わせて取得していたので、家族を1週間旅行に連れて行くなどはできませんでしたね。その分、これからがんばって、家族サービスをしようと思っています。

大学院進学による税理士試験一部科目免除の制度は本で読んで知っていましたが、それを意識したのは最後の最後です。社会人に優しいカリキュラムというのがポイントになり、LEC会計大学院の説明会に参加しました。ただ当時はまだ簿記論に合格していなかったため、いったん保留にし、その年の税理士試験で簿記論に合格後、入学したのです。諦めずに続けてきて良かったです。継続は力なりというのが個人的な信条です。

体系的に勉強できた管理会計開業後、売りの1つに

入学した時には、修士論文作成のことしか考えていませんでした。正直に言うと、授業科目なんて受けずに論文作成だけできればいいのに、くらい思っていました(笑)ただ、実際に入学した後は、どの授業も全て面白かったですね。大学生の時とは受け方が違うというか、前向きに勉強できていたので。特に管理会計は面白かったです。今、開業して、管理会計のコンサルティングを事務所の売りの1つにしているのですが、他の事務所にはなかなかない特色だと思っています。大学院で体系的に勉強できたのは非常に良かったです。ファイナンスも、銀行勤務ということもあり大変興味深く受講しました。

主査・構成指導・ライティング指導 3人の指導教員のタッグがパワー

論文作成への取り組みですが、入学前の説明会に参加した際に、先生と修了生の方と相談する機会があり、そこでのアドバイスをふまえて、3つほどテーマを考えてはいました。そこから、あまり人とかぶっていないテーマという理由で、みなし配当にしたのですが、その時点では、正直何をどうやるかという点までは決めておらず、そこから先生方のアドバイスを元に進めていきました。

題材を選ぶというところや、みなし配当の何をやるかというところで、主査の先生にはものすごくサジェスチョンをいただきましたね。当初はみなし配当を否定する立場で書こうとしていたんですが、税法というのは、これまでそれなりに考えられて作られているのだから、そうそう否定できるものではない、と先生方と話をして考えが変わってきました。進めていく中で、ターニングポイントとなるようなタイミングでは、いつも主査の先生が「この事件はどう?」とか「こんな資料もあるよ」等、いろいろ示して下さるんですよね。本当に絶妙なタイミングでヒントをいただいて、それがすぽっすぽっと見事にはまっていくんです。すごい先生だなと思いました。同時に構成指導の先生に敲かれながら文章を仕上げていき、ライティング担当の先生には基本的な文章の表記を直していただいて、3人の先生方のタッグがものすごいパワーになりました。

お客様の立場で、お客様のために成長したい、という気持ちを手助けしていきたい

新しい世界がスタートしましたが、楽しいです。今、本当に自由で、こんなに幸せなことはないなと思っています。時間を自由に、全て自分で構成できるというのが非常に良いですね。
銀行ではいろいろなお客様と接してきました。税理士になってもいろいろなお客様と接しており、その点は共通しています。ただ、銀行とお客様は結局、利益相反です。その点、税理士はお客様の立場で対応でき、お客様側で金融機関と交渉できます。税理士の中でも、融資がわかる税理士はほとんどいないのではないでしょうか。先日も、お客様と一緒に金融機関に行きましたが、お客様が説明してもなかなか難しいところがあるので、そういう場面で貢献していきたいなと思っています。

また、若い会社でこれから会社を大きくしたい、利益を上げたいというニーズには、ファイナンスや管理会計の分野が非常に有用なんですよね。一緒にやって、会社が大きくなっていくのを見たい、というのが中心の想いです。社長のやりたいという気持ちを手助けしていきたいと思っています。

もし職員を抱えることになったら、その職員にはぜひ大学院で勉強して欲しい

今、事務所は一人でやっていますが、3年くらい経って、もしお客様が増えてきたら、どうしても職員を抱えることになるかもしれず、その時には、その職員にはぜひ大学院に行って欲しいですね。行かないとダメじゃないでしょうか。昔のように帳簿を手書きで記入するというような職人芸は今通用しませんし、お客様に何をコンサルできるか、というニーズは高くなりますよね。経営相談、資金相談に今の税理士がのってくれないという不満はあるようです。コンサルするには知識が必要ですよ。税理士試験5科目に合格しただけでは通用しません。事務作業だけであれば対応できますが、それではお客さんは満足しませんよね。

大学院での勉強は必要だと思いますし、自分自身も、実際大学院で勉強して本当に良かったなと思います。

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