紀要第14号

LEC会計大学院紀要第14号(2017年2月28日発行)

小林健吾先生特集

2005年4月の開学以来、本学においてご指導いただきました小林健吾先生が、2015年度後期「マネジメント・シミュレーション」を最後に、授業担当をご退任されました。
理論と実務の融合を標榜する本学の旗艦科目となった「マネジメント・シミュレーション」の起ち上げと、その後の継続・発展に多大なるご尽力をいただいた小林健吾先生。
従来の会計教育の問題点を意識して、「現実の経営環境の中でいかに会計情報を有効に活用できるか」という観点を終始一貫重視した教育を展開いただきました。特筆すべきは、学生自身がパソコンでデータ解析やシミュレーションモデルの構築を経験することで、従来にはない高度な会計データに対する理解を修得したことでしょう。
本学はこれからも小林健吾先生の教育理念を継承し、高度な会計専門職業人を志す学生が、本学で学んだ知識と力を現実の経営環境の中で実践的に応用していくための理論と実務の融合教育に力を注いでまいります。
小林健吾先生、12年間に亘り、ご指導をいただき誠にありがとうございました。
ここに心からの感謝を申し上げます。

インタビュー

マネジメント・シミュレーションの
これまでとこれから

特集論文

LEC会計大学院のマネジメント・シミュレーション(ビジネスゲーム)のシステム構築(その2)
―補助的な図やテンプレートの作成と利用―
(附録)「マネジメント・シミュレーション ADV2シリーズ参加者用マニュアル」
小林健吾先生経歴一覧
小林健吾先生研究業績

FD報告

論文の「本論」部をどのように構築するか
― LEC会計大学院における租税法修士論文の場合 ―
春日 潤一
税法修士論文完成に影響を与える要因の検討
―重回帰分析を用いた量的アプローチから―
望月 拓実

論文

利益ポテンシャルとCCCによる収益性分析
―2015年8月期までのファーストリテイリング社のデータに基づいて―
山本 宣明
非公開会社における株主総会の特別決議を欠く新株発行の効力を否定した判例と従前の判例との整合性に関する一考察 遠藤 啓之
交際費等の三要件説の限界と交際費等分析フレームワークの提示
―萬有製薬事件を題材に―
細川 健
資産負債観と収益費用観、その背景にあるもの
―財務情報の信憑性と実態開示―
若杉 明
我が国の大学教育を考える
吉見俊哉『「文系学部廃止」の衝撃』を中心として
慶松 勝太郎
資源開発と先住民運動
―ペルーアンデス地域、アマゾン地域の事例より考察―
加藤 ひさの

研究ノート

財産三分法による
家計版キャッシュフロー経営
山本 宣明

随想

非営利会計雑感 齋藤 淳