在院生の声
鈴木 祐一さん

プロフィール

鈴木 祐一さん
  • 2018年[秋]入学

一つ一つの点だった過去の経験が線になっていく感覚
周囲と助け合い、情報共有しながら、共に成長する

税法2科目の免除認定を受けること、体系的に税法を学ぶこと、この2点を主な目的として大学院進学を検討しました。中でもLEC会計大学院は、説明会での話が分かりやすく質問にも丁寧に答えてくれたことで入学後のイメージが湧き、進学することに決めました。
入学してよかったと思うことは、細かいことを含めればたくさんあるのですが、ここでは、「仲間の存在」、「講義」、「戦略的論文指導」、「学習環境」の4つに絞ってお伝えします。

大学院に入学してから、今まで一つ一つの点だった過去の経験が、講義の履修、同期・先輩・後輩とのコミュニケーションの中で、線になっていくと感じます。正直楽しくて仕方ありません。特に社会人経験が豊富な先輩方からのアドバイスは、心を見透かされたかのような的確なアドバイスが多く、非常に参考になっています。

仕事、講義、論文、資格試験勉強等々、やることは山のようにあります。この状況を乗り切るには仲間の存在が不可欠です。やるべきことに優先順位をつけて、優先度や重要度が低いことなどは、周囲と協力して終わらせれば時間を有効に使うことができます。その上で、一番力を入れなければならないこと(私の場合は論文、資格試験勉強)に力を傾ければ有益な学生生活を送ることができるのではないでしょうか。

必修科目が多く、ほぼ毎日顔を合わせるメンバーもいるので、巨大な壁さえ作っていなければ、時間が経過するにつれて自然と仲が深まっていきます。あまりコミュニケーションが得意ではないという方は、思い切って流れに身を任せるのも人間関係を築く近道かもしれません。人を巻き込んでやっていける方はぜひ周りを巻き込んでください。アウトプットをすることによって自分の成長速度も早まりますし、大学院ともなると志の高い方が多いので、しっかりと反応があります。

体系的な学習+最新情報でハイブリッドな講義を実現

講義は平日19:30〜と土日に実施されます。会計大学院の講義というとどんなイメージをお持ちでしょうか。「大変そう」、「税法の座学はなんだか堅くてつまらなそう」、「論文作成に集中したいので講義はそこそこでいいかな」等々、漠然としたイメージや不安をお持ちかと思います。私もそうでした。しかし蓋を開けてみると、講義によってそれぞれに特徴があり、興味をもって最後まで集中して取り組むことができています。例えば税法科目では、資格試験勉強ではあまり触れることのない、法律の解釈の仕方や実際の裁判事例などを一から学びます。今考えると、このような勉強をせずに実務に携わっていたことを恥ずかしくも思いますし、このタイミングで学習できて本当によかったです。

また最新情報を反映させた講義も多々あります。特に会計科目では、各担当講師が、最新の話題やニュースなどで取り上げられている問題など、様々な角度・視点から補足してくれますので、すぐに時事ネタとして仕事で使えたりもします。新聞に載っていないような補足情報も聞けるので、こちらとしてもクライアントに提供する情報としては申し分ありませんし、興味を示してくださることが多いです。最近でいうと日産自動車のカルロス・ゴーン氏の事件は、会計科目や税法科目に限らず多くの先生が触れていました。カリキュラムとして税法科目・会計科目全般が網羅されており、実務に生かしていくには申し分ないラインナップです。科目によって異なりますが、基本的には広く浅く学習するスタイルなので、体系的に全体を把握したい私にとってはベストでした。

もう一つお伝えしたいのが風通しの良い校風です。受講者アンケートも定期的に実施されていて、授業への提言やもう少しこうしてほしいなどの意見を率直にかつ匿名で伝えることができます。その後の先生方の対応で、改善したことを伝えてくださる先生もおられるなど、風通しがよく、少しでも良くしていこうという気持ちが伝わってきます。疑問に思ったことやわからないこともすぐに聞ける雰囲気や体制が整っています。周りの仲間もわからないことは直接先生や事務局に質問し、それを同期メンバーに共有するということを積極的に行っています。だいたい何人か同じような疑問を持っているもので、それにより疑問が解消され、無駄な時間を短縮できるので、最大の目的である論文執筆に時間をまわせるのです。一見、ささいなことのようにも思いますが、このような情報共有は、仕事をしながら勉学に取り組む私たちにとって絶大な効果があると感じています。

完成から逆算、戦略的修士論文指導体制

論文指導は皆さんが一番気になっているところではないでしょうか。
LEC会計大学院の指導体制は、論文の完成から逆算して作られているので、真摯に指導に臨み、興味を持って取り組んでいけば、おのずと完成までたどり着ける仕組みになっていると思います。私は入学から半年経過している段階ですが、この制度のおかげか順調に進んでいます。先生方の親身な指導も私には合っていて、楽しんで取り組むことができています。ただ一つ注意が必要なのは、受け身の姿勢では、2年間で論文を完成させることは到底できない、ということです。主体性を持って指導を受けることが大前提となることをお忘れなく。最低5万字の論文を2年間で書くことは容易ではありません。論文を完成させ国税審議会に提出し、税法科目2科目免除の認定を受けることを目的として入学する方がほとんどだと思いますので、少なくとも論文指導だけはどんなに忙しくてもかかさず出席することを強くお勧めします。基本的なことを質問しても丁寧に指導いただき、しつこく質問してもすべて返してくださるので安心です。その点も円滑な論文執筆に結びついているポイントだと思います。

私は2018年秋入学の税法コース生ですが、2019年春入学以降は、修了要件単位数も44単位から40単位になりましたので、より論文作成に力を入れることのできる環境になったといえるのではないでしょうか。

勉強や論文執筆にとことん集中できる環境に感謝

まずお伝えしておくと、校舎は特段きれいでもなく広くもありません(笑)。それでも、勉強や論文執筆をするには充分な環境下にあると思います。自習できる主なスペースは3か所、専用自習室、図書室、ラウンジです。

専用自習室は、学生が使うロッカールームと併設されており、比較的広いスペースで、平日、土日いつでも利用可能です。図書室は、自習室より静かな空間で、より集中したいとき、調べものや論文の執筆時などにおすすめです。図書室のサイズはそう大きくないですが、論文に必要な資料や参考文献は揃っているので、見た目だけでの判断は禁物です。ラウンジは、食事や雑談する時に使うことが多い場所ですが、ここで作業や勉強をする学生も結構います。私は、食事はもちろん、上記2か所で集中できなかった時の気分転換や、食事をしながら講義の復習などをするときなどに利用しています。

半年という短い経験の中での話ですが、日々の大学院生活の中で感じたことを率直に書かせていただきました。迷われている方にとって、少しでも参考になりましたら幸いです。もしやってみようかなと少しでも思っていただけたなら、ぜひ入学することをお勧めします。さぁ、一緒に頑張りましょう!

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