学長メッセージ

自信と使命と誇りを胸に、
艱難に向き合い、
これを克服して、
実りある人生を送ってほしい

反町雄彦学長 LEC会計大学院は、専門職大学院として2005年4月に創立されました。
過去18年の歴史を振り返ると、公認会計士の養成を中心とした第一期、修士論文による科目免除をカリキュラムに取り入れて税理士養成に舵を切った第二期、そして、論文指導の体制が整備されて多くの修了生・税理士登録者を輩出するようになった第三期、という三つのステージに分けることができます。現在では、本学以外の多くの会計大学院が修士論文の指導に力を入れており、本学は時代を先取りしてきたものと自負しております。

2020年以降、新型コロナウイルス感染拡大によって大学院の運営も大きく変わりました。
本学では、学生の9割以上が働く社会人であり、平日夜間と土日のみ授業を行っています。コロナ前から、欠席者向けに講義は収録してDVDの貸し出しを行ったり、講義教材をペーパーレス化(クラウドで提供)したり、修士論文については学生の論文草稿をクラウド上に事前提出してもらったり、と忙しい社会人が授業を受けやすい体制を整えていました。

コロナ後は、全ての授業・論文指導をオンラインにて実施しました。一方的な講義ではなく、学生同士、教授と学生間の双方向性を確保した講義を行うことで、学生アンケートでは高い満足度で支持いただいています。
2023年5月に入り、感染法上の分類が5類に変わる等、コロナ前の日常に戻ってきています。しかし、社会人が大半を占める本学においては、オンライン実施を継続することが、満足度はもちろん、より良い論文執筆、理論と実務との架橋となる学びを達成するためにも最適であると考えています。
会計・税務の実務においてもオンライン会議やテレワークが普及しています。大学院において、高度な知識をオンライン授業で学び、修士論文の執筆において指導教員からの指摘・修正もオンライン上で双方向にてやりとりする経験は、その後の実務においても必ず役立つものと確信しています。

税理士試験一部科目免除を想定した修士論文指導は2010年度よりスタートしましたが、すでに免除認定者が330名となりました(2023年5月31現在)。さらに、税理士登録を果たした修了生も250名を超えました。税理士登録者の多くは事務所の代表及びその後継者となっており、修了生同士の緊密なネットワークは、実務の上でも大きな武器・糧となっています。
21世紀の時代文脈を先取りした本会計大学院を、自らの挑戦の場として選択された皆さんが、栄えある人材となり、意義ある人生を開拓されんことを、切に祈念いたします。

学長
反町 雄彦
2023年5月

Profile
  • 1998年、東京大学法学部在学中に司法試験合格。
  • 1999年3月、法学部卒業。同年4月、株式会社東京リーガルマインド(LEC)入社。
  • 以後5年間、司法試験対策講座の講義を行い、初学者向けの入門講座から中上級向けの講座まで幅広く担当し、多くの短期合格者を輩出した。
  • 2004年から1年半、司法研修所に入ったことでLECを離れていたが、2005年10月、弁護士登録(東京弁護士会所属)と同時に、LECに復帰。
  • 2006年6月、取締役就任。LEC東京リーガルマインド大学〈略称:LEC(れっく)大学〉の教務部長・事務局長なども歴任。
  • 2014年4月、LEC代表取締役社長に就任し、同時に会計大学院の学校経営委員に就任。
  • 2017年4月よりLEC会計大学院副学長、2019年4月より学長。

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